こんにちは! ジロウです。
ブログに記事を投稿する際には、カテゴリーに分類することと思います。
ただ何となくカテゴリー名を付けて分類しているだけの方も多いのですが(僕も割と最近までそうでした:笑)、実はこれ、SEO対策としても大いに役立つ油断できない部分なんです。
適切な分かりやすいカテゴリー分類をすることで、ブログを訪れるユーザーだけでなく、検索エンジンを司るGoogleにとっても利便性を向上させることができます。
つまり、内部リンクやパーマリンクと同様、
ユーザービリティーの向上 = クローラーが巡回しやすい = SEO対策
という効果的な流れに期待できるわけですね。
そこで今回は、カテゴリーを最適化するための施策について解説しておきたいと思います。
カテゴリーは階層構造にする
カテゴリーは、大きな分類から小さな分類へと階層構造にすると分かりやすくなります。
「親カテゴリー」⇒「子カテゴリー」⇒「孫カテゴリー」⇒「個別記事」
といった構造のことですね。
『ブログの内部リンク最適化!』という記事でも触れていますが、記事上部などの「パンくずリスト」にはこの階層が表示されるので、目にする方も多いと思います。
これには、ユーザーにとってもGoogleにとっても、「この記事がブログの中のどこに位置するのか?」を明確にする役割があります。
階層が明確になると検索エンジンロボット(クローラー)が巡回しやすくなり、SEO的にも良い効果をもたらします。
例えば、ニュースサイトであれば下図のようなイメージです。
実際には、「芸能」の下の階層に「アイドル」「音楽」「映画」、「スポーツ」の下の階層に「野球」「サッカー」「大相撲」といったサブカテゴリーを設定し、もっと細かいカテゴリー分けになると思います。
ただし、階層はあまり細かく(深く)設定し過ぎないことをおすすめします。
理想的なのは、トップページから3クリック程度で個別記事に到達できる構造です。
これくらいの階層であれば、検索エンジンのクローラーが巡回しやすくなり、SEO的な効果が期待できます。
また、特化型ブログのジャンル選定と同じで、細かく設定し過ぎると個別記事のネタ切れになる可能性があります。
カテゴリー内の記事数が少ない状況は低品質の評価に繋がる可能性があるので、こうした状況は避けたいところです。(※ 後述)
カテゴリーはキーワードを意識して名付ける
次に、カテゴリー名の付け方ですが、カテゴリーにはキーワードを意識して名前を付けるようにしましょう。
間違っても「未分類」などとしないように。
カテゴリーを「親カテゴリー」「子カテゴリー」「孫カテゴリー」と階層化する場合、親カテゴリーであるほど大まかで抽象的な名前になるものです。
子、孫、と階層が深くなるほど具体的になっていくイメージです。
これらのいずれにも、上位表示させたいキーワード(SEOキーワード)を使って名付けるようにします。
例えば「WordPress」という親カテゴリーには「WordPress」というキーワードをそのまま名前にしていますが、下の階層に行くほど更に具体的なキーワードを盛り込みます。
こんな形でキーワードを盛り込むことで、「WordPress」というキーワードで書いた記事が上位表示されやすくなる効果が期待できます。
ただし、カテゴリー名に盛り込むキーワードは、ターゲットとするユーザーに配慮したものを選ぶことが大切です。
上記の例で言うと、「WordPress」のことを知りたくて検索するユーザーがターゲットなので、難しい専門用語ばかりをカテゴリー名に盛り込んでも反応してくれないでしょう。
ユーザーが理解できないカテゴリーはクリックされず、ブログ内の回遊率も向上しません。
また、長すぎるカテゴリー名も良くありません。シンプルで、ひと目で何について書かれた記事群なのかが分かるような名前を付けましょう。
どのキーワードを盛り込むかについは、Googleの「キーワードプランナー」や「goodkeyword」というツールを利用して考え、絞り込んでみましょう。
キーワードプランナーの使い方やキーワード選定にについては、下記で詳しく解説していますので参考にしてみて下さい。
カテゴリーには適切なスラッグを設定する
WordPressでブログを作成すると、それぞれのカテゴリーには「カテゴリーページ」が作られます。
そのページに「スラッグ」という検索エンジン向けの名前を付けることで、クローラーに認識してもらいやすくできます。
スラッグには半角小文字の英数字と「-(ハイフン)」だけが使えます。
個別記事のパーマリンクを編集するように、カテゴリーのスラッグも任意で設定できますから、忘れずに設定するようにしましょう。
それでは、カテゴリーのスラッグを設定する方法を解説します。
WordPress管理画面(ダッシュボード)の左サイドメニューから、[投稿]⇒[カテゴリー]と進みます。
新しくカテゴリーを作る場合には、上図のような画面の左側で「名前」、「スラッグ」、そして「親カテゴリー」の指定ができます。
既存のカテゴリーにスラッグを付ける、あるいは変更するには、画面の右側に表示されているカテゴリーの一覧から該当するカテゴリーを見つけ、カテゴリー名にカーソルを合わせて下さい。
すると、カテゴリー名の下にボタンが表示されるので、「クイック編集」をクリックします。
スラッグを任意の半角英数字(ハイフンとの組み合わせも可)に変更し、[カテゴリーを更新]をクリックします。
すると、スラッグの変更が反映されました。
カテゴリーページを表示してみると、ブラウザのURL欄にも変更したスラッグが反映されています。
些細なことのように思われるかも知れませんが、ジワジワと効果が実感できるようになると思いますよ。
1記事に複数のカテゴリーを割り当てない
何か記事を書いた時に、
「このカテゴリーにも、こっちのカテゴリーにも当てはまる・・・」
ということで、複数のカテゴリーに割り当てたくなることがあると思います。
↓こういう状況ですね。
実はこれ、SEOの観点から言うと、良くないことなんです。
複数のキーワードに対応できるし、コンテンツの水増しにもなるとして、良いアイデアのように思いがちですが、カテゴリーは1つに絞って割り当てるべきです。
分かりやすい例を挙げると、記事上部などに表示されてナビゲーションとしての役割をする「パンくずリスト」。
これは、今読んでいる記事がブログ内のどの位置にあるのかを、カテゴリーの階層を表示して伝えるものです。
実は、検索エンジンもこれを辿って検索結果に反映させるのですが、仮に複数のカテゴリーが割り当てられていても、最初の1つしか採用してくれないんです。
もしも、それがSEO的に弱いキーワードだったとしたら・・・。
使用しているWordPressテーマによっては、複数のカテゴリーをパンくずリストに表示させる機能があるものも存在すると聞いたことがあります。
でも、検索エンジンが1つしか採用してくれないのであれば意味がありません。
それに、複数のカテゴリーに割り当てると検索結果が分散してしまい、それだけ検索順位も下げることに繋がるのではないかと、僕は勝手に推測してしまいます。
実際に、カテゴリーを1つに絞ったところ、検索順位が劇的に上がったというケースが多々あるからです。
だったら、その事実だけを見ても、1つのカテゴリーに絞った方が良いと考えるべきでしょう。
親カテゴリーはもちろん、子カテゴリー、孫カテゴリーでも同様のことが言えるので、「カテゴリーは1記事に1つだけが良い」ということを覚えておきましょう。
そのカテゴリーで思うような検索順位が得られないと判断したら、その時には、別のカテゴリーに変更してみるなどのメンテナンスをするのも良いですね。
尚、どうしても複数の割り当てをしたい場合には、カテゴリーではなく「タグ」を利用するという考え方もあります。
タグについては下記を参考にしてみ下さい。
カテゴリー内の記事数は多い方が良い
1記事、2記事くらいしかない中身の薄いカテゴリーページは、Googleから価値が低いと判断される可能性があります。
それは、巡り巡ってブログ全体の低品質評価に繋がりかねないので、記事数の少ないカテゴリーは増やさないように注意したいですね。
トレンドブログに多く見られることですが、カテゴリーをあまりに細かく設定し過ぎることで、こうした状況に陥りやすくなります。
芸能人の名前をカテゴリーにするのがよくあるパターンです。カテゴリーを作ったは良いけど、ネタが続かずに1記事だけの状態で放置・・・なんて。
その人に関する記事が5つ6つと増えてからカテゴリーを作るなら話は分かるのですが・・・。
特化型ブログの場合であれば、1つのカテゴリーに集中的に記事を入れていくという作業が基本になるのですが、それが結果的にSEO対策にもなるからです。
中身の薄い、記事数が少ないカテゴリーは増やさない、ということを心掛けるようにしましょう。
まとめ
カテゴリーは親カテゴリーからの階層構造にすることで、クローラーの巡回をスムーズにする。
カテゴリーはキーワードを意識しつつシンプルに名付ける。
カテゴリーには適切なスラッグを半角英数字とハイフンで設定する。
1記事に複数のカテゴリーを割り当てず、SEOを意識した1つに絞る。
記事数が少ないカテゴリーは増やさない。
ということで、いずれもカテゴリーはSEO対策にも意外に関係しているというお話でした。
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