こんにちは! ジロウです。
「AMP(アンプ:Accelerated Mobile Pages)」とは、「モバイルページ高速化プロジェクト」と言って、Googleを筆頭にTwitter社などを含む8社が共同で進めている技術開発の取り組みです。
この機能を取り入れたページは、スマホの検索結果に下図のようなマークが表示されます。ご覧になったことがあるのではないでしょうか。
今や、Twitter、Facebookといったソーシャルメディアの利用者の7割ほどがスマホをはじめとするモバイルユーザーです。
この現状を受け、ユーザーの利便性を追究するGoogleは、モバイルページの表示速度を最適化するべく着手し始めました。
既にGoogleアドセンスを利用されている方はご存知だと思いますが、「最適化」の手段としてAMPプラグインの活用をを勧められますよね。
これを見て「じゃあ・・・」と、ただ何となくAMPを導入するケースも見受けられます。でも、我々が運営するブログに導入するのは今しばらく様子を見た方が良いかも知れません・・・。
AMPの導入はSEO効果がある?
Googleの発表によれば、AMPは従来のモバイルページ表示速度の4倍の速さでページを表示することが可能であるとされています。
どうしてこれほどのスピードアップができるのかと言うと、AMPはページ表示の速度を遅くしている要因を徹底的に制限するからです。
技術的なことは得意ではないので省きますが、ページの表示スピードを上げることがSEO的な観点からも有効だとする意見もあります。
ページの表示スピードを上げることは利用者のストレスを軽減することにもなるわけで、ユーザーの利便性を重視するGoogleからすれば、検索結果の順位を決める要素の1つでもあるからです。
ただし、Googleは現在のところ、
「AMPを検索順位決定に反映させない」
と公式発表しています。
AMP対応したページだからと言って上位表示されるわけではない、ということです。いくら表示スピードが早いページでも、肝心のコンテンツが低品質だったら意味がありません。
確かにある程度ページ表示速度を上げることは大切ですが、まずは訪れるユーザーの欲求を満たせるだけのコンテンツがあっての話です。
現時点でのAMP導入はハードルが高い?
WordPressで運営しているブログであれば、プラグイン「AMP」をインストール&有効化するだけで導入することができます。
しかし、先述のとおりAMPによって制限される要素が多いことがネックとなります。例えば、通常であれば何の問題もない便利なタグであってもAMP機能にとってはエラーの原因になります。
安易に導入すると、おそらくは「あれもダメ、これもダメ」という指摘の連続になり、ブログ全体の改修が必要になるはずです。当然ながらそのデザインや体裁は当初の意図とはかけ離れた外観になります。
吹き出しプラグインを使ったアイコン画像が正常に表示されなくなったり、読みやすさを考えて使用したボックスなどは消えてしまったり・・・。こうしてAMPにとって無駄な要素を制限することで、ページ表示のスピードアップを図っているわけです。
これらのエラーに対応しようと思えば相当高いレベルの知識が必要なので、ブログ運営経験の少ない方にとってはかなり厳しいと言えます。
むしろ広告収入の低下につながる?
トレンドブログではGoogleアドセンス広告が収益の柱になるわけですが、通常表示とAMP表示におけるアドセンス広告の使い分け方法が問題になります。
Googleアドセンスでは、もちろんAMP用の広告コードも提供しています。でも、通常表示との技術的な使い分け方法については教えてくれません。そこで、多くのブロガーが、既存のプラグインを駆使したり、あれやこれやと試行錯誤しているわけです。
また、ASPから取得したアフィリエイト広告についてもAMP対応した広告コードに置き換える必要があります。AMPが制限しているタグには広告タグの一部も含まれるからです。
プラグインで一括管理しているのであれば置き換えも簡単かも知れませんが、記事ページ個々に手動で貼り付けていた場合には面倒な作業になるでしょう。それにプラグインによってはAMPの下では正常に機能しない可能性だってあります。
アフィリエイトに注力したページにとっては、デザインの崩れが痛手になる場合も多いでしょう。AMP表示された記事はほとんど何の装飾もない文字や画像ばかりですから、当初よりコンバージョン率が下がる可能性は高いと考えられます。
僕の周辺では、今のところ「AMPの恩恵を受けた」という報告は皆無です。むしろAMPを導入してアクセスが減ったという人が複数いるくらいです。
しかも、AMP対応をやめるにしても、結構な手間がかかります。Googleサーチコンソールから「404エラー」の増加を指摘されて正規の記事へのリダイレクトを設定するなど、ゼロから調べて対応するには時間がかかる作業です。
以上のような訳で、AMPの導入には慎重になる必要があります。少なくとも現在のところは導入する必要はないと考えます。個人的には、AMPに適したWEBサイトとそうでないWEBサイトがあるのではないか? と勝手に考えています。
今後、より整備されて使い勝手が改善されるのであれば、その折にまた検討すれば良いのではないでしょうか。
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