ITP2.0とは?アフィリ収益が減る?アドセンスやASP広告への影響を調査

 

こんにちは♪ ジロウです。

 

『ITP2.0』がリリースされたことで、多くのブロガー、アフィリエイターが脅威を感じているようですね。

なので、僕もよく分からななりに、要点をまとめた記事を書いておこうと思った次第です。

 

結論から言うと、

「かなりの影響はありそうだけど、サイト運営者としては慌てることはない」

ということになるとは思いますが、気になる方は読み進みてみて下さい。

 

スポンサーリンク

ITP2.0とは?

『ITP』というのは“Inteligent Tracking Prevention”の略で、Apple社がiOSに規定した「広告トラッキング対策」の規格のことです。

 

『ITP2.0』は、Appleの開発者向けイベント「WWDC 2018」で発表されたもので、ウェブブラウザの「Safari」に実装しているセキュリティ機能を強化することが目的です。

 

「広告トラッキング対策」について簡単に言うと、ブラウザを利用するユーザーの行動履歴を記憶・追跡する機能(Cookie)を抑制するというものです。

 

Cookieについては、以前からユーザーのプライバシーへの配慮が欠けているという指摘があり、そのセキュリティ面の強化を進めるのが昨今の趨勢となっています。

 

そんな中、いち早くApple社が対応したということなんでしょう。

 

ITP2.0で何がどう変わるの?

2018年6月4日に発表された内容をまとめると、ITP2.0は先行のITP1.0から次のような変更が施されています。

 

  • これまで24時間保持されていたサードパーティCookieが全面利用不可になった
  • ファーストパーティーCookieは、ユーザーが承諾した場合のみStorage Access APIを使って情報を保持できる(30日間許諾がない場合は情報を削除)
  • ユーザーの訪問履歴は、URLからドメイン部分以外が削除される
  • リダイレクトの利用はユーザーを特定する行為とみなされ、データが削除される

 

 

Cookieには大きく分けて「ファーストパーティーCookie」と「サードパーティCookie」の2種類があります。

その違いをちょ~簡潔に言うと、次のような感じです。

「ファーストパーティーCookie」は、サイトドメイン毎にしか機能を発揮できず、複数のサイトを横断して追跡することはできません。

対する「サードパーティCookie」は、サイトドメインに依存しないので、複数のサイトを横断して追跡することができます。

 

 

ITP2.0の何が脅威なの?

ITP2.0の発動によって、

 

  • 広告やアクセス解析におけるコンバージョン、アトリビューションの計測が難しくなる
  • ユーザーごと、ページごとの広告の出し分けが困難になり、広告配信や収益に影響

 

といった問題が指摘されています。

 

我々ブロガーやアフィリエイターが利用する広告には「サードパーティCookie」を利用したものも多いです。楽天モーションウィジェットとか、Amazonアソシエイトとか・・・。

 

なので、アフィリエイト報酬が発生しづらくなるのでは? とも言われています。

 

あくまでもApple社による「Safari」限定の措置ではありますが、日本ではiPhoneユーザーが際立って多く、そのシェアの大きさから脅威を感じる向きが多いようです。

 

「ならば、今後の広告はファーストパーティーCookie型に移行すれば良いのでは?」

という話になるんですが、ファーストパーティCookieが増えると通信量も増えるので、サイトの負荷が増大することが問題になるんだそうな・・・。

 

スポンサーリンク

ブロガーやアフィリエイターはどうすれば良いの?

ITP2.0は何の前兆もなく発表されたわけではありません。先述のとおり、ユーザーのプライバシーへの配慮は以前から指摘されていた問題です。

 

先日の楽天アフィリエイトによるCookie有効期間短縮の話題も、このあたりに理由があったんでしょう。

 

となれば、Googleアドセンスも、各ASPも、ただ手をこまねいているはずがありません。

 

特にGoogleが迅速に対応するのは間違いないでしょうし、アドセンスに主力を置いたブログであれば、これまで同様にアクセスを集める努力を続ければ問題ないと思います。

 

楽天やAmazonについても、Cookieに頼った広告の利用ではなく、訪れるユーザーのニーズにマッチした広告を自ら選んで採用すれば良いわけです。

 

国内のASP各社の多くも、既に対応を始めています。

 

A8net案件ごとにITP対応マークの表示
バリューコマース「ITP対応済」で絞り込み検索可能
アクセストレード「ITP対応済み」で絞り込み検索可能
Link-A鋭意対応中

Safari12以降に搭載されたITP2.0について、Link-Aは対応済みトラッキングタグを広告主様向けに提供開始しております。

Link-AはサードパーティーCookieではなくファーストパーティのCookieによる、ITPの影響を受けない方式でのトラッキングに対応しております。

ITPに対応したトラッキングタグについては、Link-Aの各広告に順次提供を行う予定です。

※広告主様側で新しいトラッキングタグへの変更を順次行って頂いております。
※アフィリエイター様側での変更作業は不要でございますのでご安心下さいませ。
※対応済みの広告については「ITP対応済」の表示を予定しております。

引用元:Link-A
Amazonアソシエイト対応済み?

 

Link-Aについては“アフィリエイター側での変更作業は不要”とのことなので良かったですが、他社ASPはどうなんでしょうね・・・?

 

「ITP対応済み」等で絞り込み検索できる、ということは未対応の広告もあるわけで、既にそれを貼り付けている場合には、何かしら対応が必要になるのかな・・・?

 

さて、今回のITP2.0はAppleによる限定的な措置ではありますが、業界の趨勢としてはユーザーのプライバシー尊重の意味からCookie抑制の方向で進んでいきそうな気配もあります。

 

ってことは、Safariだけに留まらず、更に他社のブラウザに拡大する可能性もあるわけです。

 

ま、マイナーなASPには打撃を受けるところもあるでしょうけど、大手の主だったASPは順次対応を進めるはずですから、まずは様子見ですかね。

 

また新たな情報が入りましたら追記して行きたいと思います。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は読めませんのでブロック対象となります。ご注意ください。