こんにちは。ジロウです。
ネット上を検索していると、アドセンス収益を目的にした多くのWEBサイトを見つけることができます。
それらの中には、記事ごとの「コメント欄」ばかりか、運営者への「問い合わせフォーム」さえ設置されていないものがあります。
僕がトレンドブログを始めた頃には、
「プライバシーポリシー」「サイトマップ」「問い合わせフォーム」
の3つは、Googleアドセンス審査の際の必須コンテンツだと言われた記憶があるのですが、実際はどうなんでしょうか?
そもそも、「問い合わせフォーム」や「コメント欄」には、必要性があるのでしょうか?
ちょっと考えてみたいと思います。
コメント欄の役割とは?設置する必要性は?
まずは「コメント欄」についてです。一般的に記事下に表示されるヤツですね。
記事を読んでくれた方が、その内容についての感想を届けてくれたり、時には情報提供をしてくれたりします。
ただ、必ずしも好意的なコメントばかりではなく、中には運営者を罵るような、バカにするような内容のものも数多く届きます。
また、記事内容によってはコメントが殺到し、いちいち返事を書くのが面倒臭い・・・なんてこともあるでしょう。
もしかしたら、「コメントなんて来たことないから必要ない」なんてブログもあるかも知れません。
そのせいか、コメント欄を表示させない、あるいは削除しちゃう、そんなブログ運営者も多いみたいです。
「コメント欄を無くしたら清々した!」
「コメント欄を設置するべきでない理由!」
なんて記事を掲載したブログも見受けられるくらいです。
確かに、誹謗中傷っぽいコメントや、支離滅裂、トンチンカンなコメントにはストレスを感じるものですからね。
さてさて、「コメント欄」は設置するべきか否か・・・?
これには特にルールがあるわけじゃなくて、基本的には運営者の判断に委ねられるんだと思います。
そのブログの目的が、ファンや人気の獲得だったり、読者とのコミュニケーションを重んじるなら設置するべきでしょう。
読者からの情報提供に期待する場合にも、設置するとそれなりの効果はありますね。
コメントのためにストレスを感じるなら無理してまで設置する必要はないし、一方的に情報提供だけすれば良いという考えでも同様でしょう。
ただ、個人的には、多少言葉の悪いコメントが来たとしても動じないくらい、太い運営者魂(?)を養いたいところでもあります。
それに、スパム的なコメントや悪意のあるコメントは、プラグイン「Akismet Anti-Spam」を導入しておけばある程度は排除してくれますしね。
僕の場合は、これまでのところメリットの方が多い気がするので、今のところは「コメント欄」を無くす気にはならないです。
結局の所、メリットを感じるなら設置すればイイし、デメリットでしかないなら設置しないってことで、各々が判断することなんでしょう。
問い合わせフォームの役割りとは?設置する必要性は?
「問い合わせフォーム」の必要性については、僕の考えは「コメント欄」のそれとは大幅に異なります。
先に述べた、
- プライバシーポリシー
- サイトマップ
- 問い合わせフォーム
の3点セット(?)についてですが、「AdSenseヘルプ」内の「必須コンテンツ」の中で具体的に解説されているのは「プライバシーポリシー」だけで、そこには、広告配信に関する必須文言を中心に書かれています。
「サイトマップ」の話は置いといて・・・、上記ページには、少なくとも「問い合わせフォーム」設置の義務については触れられていません。
ただし、こうも書かれています。
“サイト運営者様のサイトや法律は国ごとに異なるため、Google でプライバシー ポリシーに関する具体的な文面を提案することはできません。”
これについて僕は、WEBサイトの運営はGoogleのルールだけじゃなく、各々の法律等にも遵守するように、との意味が含まれていると解釈します。
では、トレンドブログが抵触するであろう法律とは何か・・・?
色々と挙げられるとは思いますが、僕は「問い合わせフォーム」の必要性に大きく関わってくるのが、個人情報の取り扱いや著作権に関することだと考えます。
特に見落としがちで注意したいのが、個人情報の取り扱いについてです。
トレンドブログでは、往々にして著名人や犯罪者、場合によっては一般人といった個人の情報を扱います。
これらの関係者の中には、ブログ記事で扱われた個人情報の削除や訂正を求めて連絡をして来る人もいます。
でもそこに連絡の窓口となる「問い合わせフォーム」がなかったら・・・?
ブログ運営者個人とのやり取りで片付く話だったとしても、サーバー運営会社を巻き込んだややこしい展開になるかもしれません。
下手をすると、弁護士や司法書士みたいな法律の専門家が登場するといった面倒な話に発展する可能性だってあります。
では、個人情報とはどんなものを指すのか? って言うと、「個人情報保護に関する法律」を見ても意外に曖昧だったりします。
この法律において「個人情報」とは、生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別することができるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)をいう。
そこで、「個人情報保護委員会」のサイトを確認すると、次のように定義されていました。
「個人情報」とは、「生存する個人に関する情報であって、当該情報に含まれる氏名、生年月日その他の記述等により特定の個人を識別できるもの(他の情報と容易に照合することができ、それにより特定の個人を識別することができることとなるものを含む。)」をいいます。
早い話が個人情報とは、「特定の個人を識別できる情報」を言うわけです。
氏名、年齢、生年月日、職業、居住地、といった個々の情報だけでは特定には至りませんが、これらが複数組み合わされることで個人情報として成立します。
個人の画像やSNSを貼付していれば言うまでもありません。芸能人、著名人のことであれば一発で特定できちゃいます。
要するに、当事者からの削除依頼や訂正依頼をスムーズに処理するためにも、「問い合わせフォーム」の設置は必須だと思われます。
設置する場所は、フッターかグローバルメニューのどちらかが望ましいですね。
記事ネタ当事者からの問い合わせ事例
過去に僕が経験した、記事ネタの当事者からの問い合わせ事例をご紹介しましょう。
<ケース1>
軽犯罪ではありましたが、ちょっと風変わりな事件だったため世間の注目を集めたネタがありました。
犯人の名前や年齢はテレビ報道でも広まっていましたが、僕は世間の人が更に知りたいであろう情報をかき集めて記事にしました。
割と長期間に渡ってかなりのアクセスがあったこともあり、僕はうっかりその記事を放置していました。
それから1年ほど後、元受刑者である本人から問い合わせが届きました。その内容は以下のようなものです。
「更生のため就活しているが、ネット上にある過去の情報が障害になっている。即刻削除して欲しい・・・」
僕はこれを読んでドキン! としました。記事によっては、ブログというのはこうも影響力のあるものなのか・・・と痛感したものです。
過去に過ちを犯したとしても、その人には立ち直る権利があるわけで、それを妨げる原因の1つになっていたわけですから・・・。
この一件以来、僕は事件事故といったネガティブなネタは扱わないようになりました。
でも、事件事故がアクセスを集めるネタであるのは事実・・・。
書くべきではない、とまでは言いませんが、3日4日経ってアクセスが落ち着いたなら、事件事故ネタは削除することをオススメします。
<ケース2>
とあるNPO法人を立ち上げて慈善事業に精を出す女子大生のニュースに感銘を受け、その活動内容やプロフィールを記事にしました。
ネタが新鮮だったこと、ライバルが皆無だったこともあり、かなりのアクセスが集まりました。
数日後、問い合わせフォームを通じてご本人からメッセージが届きました。
記事の内容に喜んで下さり、ご自身のフェイスブックに掲載したいとのことで、わざわざ僕の了解を求めてくれたんです。
僕は勝手に記事を書いたことをお詫びしつつ、むしろ是非是非とお願いしました。
しばらくするとアクセスは更に伸び、彼女のフェイスブックを確認すると、僕の紹介記事が多くの人によって拡散されていました。
こんな嬉しいこともあるんですね、「問い合わせフォーム」を設置しておくと。
ただ、その後日、再びご本人からのメッセージが・・・。
「ちなみに私の名前、◯◯じゃなくて□□です(笑)」
と、まぁ、こんなオチまでついたわけですが、ブログを運営していて良かったと思えるエピソードなのでありました。
まとめると・・・
「コメント欄」の有無については、ブログの目的や運営者の都合によって判断が分かれるところです。
僕個人としては設置することを推奨しますが・・・。
「問い合わせフォーム」の設置については、これまた個人的な見解としては必須だと思っていただきたいところです。
ネット上には、更新を止めたからか、「問い合わせフォーム」も「コメント欄」も削除されたブログが多く見受けられます。
でも、アドセンス広告は表示させているという・・・。
投稿されている記事内容にもよりますが、なんだか危険な予感もしてきます。
運営を止めるのは自由ですが、ネット上に残しておくのなら「問い合わせフォーム」も設置しておくのがリスク回避につながるのではないかと思います。
というわけで、トレンドに限った話ではありませんが、ブログを運営する以上はその責任義務として、連絡窓口はしっかり明示しておきたいですね。
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